画像: [後編]人間にはどうしたってキャパがある。「もう無理!」と声に出すことが夫婦ともに必要です。

ベストファーザーやイクメンの陰には
裏方にいる妻の強力なサポートあり

コウケンテツさんが初めての単独の仕事の撮影現場で奥様と出会ったのは、30歳のとき。奥様はコウさんより5歳年下で、まだ入社2年目の料理雑誌の編集者。当時は大阪在住だったコウさんだが、奥様の「料理家としてやっていくなら、東京に出てこないとだめ」という言葉に背中を押され、勇気を出して上京した。

「30歳過ぎてからのデビューって、料理家としてはめちゃくちゃ遅いんですよ。大阪ではアルバイトをしながら、くすぶっていたので、本当に東京でやっていけるのかな? と不安だったんですけど、上京して半年後にはスケジュール帳が仕事の予定で真っ黒になっていました。僕が料理家になれたのは、完全に奥さんのプロデュース能力のおかげ。

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今も僕は、奥さんの舵取りがないと何もできないダメな男なんです。『今年はこういう感じで行こう』という年間の方向性もぜんぶ彼女が決めています。今も彼女は仕事バリバリですよ。教育のことも含めて子ども3人の育児をして、僕の仕事のプロデュースも、マネージメントも、あらゆるデスクワークもして、僕がいないときは撮影の食材の買い出しにも行って、撮影のときは料理もする。僕はレシピを考えたり、原稿を書いたりはするけれど、仕事に関して他のことはいっさいがっさい彼女がやっているので。僕の妻である、っていうことは、本当に大変だと思うんですよ」

コウさんといえば、料理も家事も子育てもするイクメンの代表的存在だ。送り迎えをしている保育園でも他のママたちに「コウさんの奥さんって、いいですよね~」などと、うらやましそうに言われることも、あるのでは?

「いやいや、むしろ奥さんの仕事量のほうが多すぎて、僕が家事や育児をやらないとまわらない、というだけなんですよ。僕もそうですし、ベスト・ファーザー賞とかに選ばれる人もそうだと思うんですけど、イクメンといわれて表でスポットを浴びる夫を支えるために、その陰でパートナーである奥さんがどれだけあくせくやっているか、というのがぜったいにあるので。

やっぱり人間の能力って、限られていると思うんです。完璧に子育てもして、料理もして、仕事もして……なんて無理。だからこそ、パートナー同士が支え合っていかないと。奥さんとの連携プレーができている我が家ですら、夫婦でもう無理! と思いながら、毎日必死でやっているので。これが子育てにまったく理解のないパートナーだったら、苦しみしかない。これをさらに一人でやっているシングルマザーとかシングルファーザーは本当に尊敬します。だから、シングルのみなさんはもちろん、ご夫婦の方も自分がパンクしないように、手助けがもらえる場を見つけることがぜったいに必要だと思います」

 

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