画像: ごはんを一生懸命作って、みんなで おいしく食べることが唯一の目標

以前は子どもに対して、将来こんなふうになってほしい、という漠然としたイメージを思い描いていたコウさんだが、3人の子の親になり、「風邪もおちおちひいていられないような、常にギリギリのところで勝負している日々」を送る今、そうした子どもへの過剰な期待はいつしか自然に消えていった。

「スポーツマンになってほしいとか、国際感覚の豊かな子に育ってほしいとか(笑)、今はそんなのいっさいない! だって、まったく思いどおりにならないし、もうすでに親の理想とは違う道を行っていますからね。期待とか持たないほうがむしろよくて。

僕、よく『子育て世代にアドバイスを』って言われるんですけど、アドバイスなんてないですよ。今の人たちを見ていると、子どもを産んで育てているだけで、すごいなぁって。もう十分すごいことを成し遂げているなと思うんですよ。これ以上、何をがんばらなあかんのかなと思って。今の僕自身の役目は、しっかりごはんを作って、子どもが成人するまでは何とか仕事をし、税金を納める。これだけですよ!(笑)

もう今、目の前のことをやるしかないですし、そこを親が精一杯やることによって、子どもが何かを感じてくれるのかもしれないなぁって。ごはんを一生懸命作って、おいしく食べる、くらいのもんですよ。僕ができることなんて。もうそれ以上、無理です!(笑)」

 

PROFILE

画像: PROFILE

コウケンテツ Koh Kentetsu
1974年、大阪府生まれ。韓国料理研究家の母・李映林のアシスタントを経て、2006年に料理研究家として独立。母から受け継いだ韓国の味に加え、和食、イタリアン、エスニックと幅広いジャンルに精通し、旬の食材を生かした簡単でヘルシーなメニューを提案。雑誌、書籍、テレビ、イベント、講演会など、多方面で活躍する。出演番組に『コウケンテツが行く アジア旅ごはん』、『コウケンテツの世界幸せゴハン紀行』(ともにNHK BS1)、『たべごころ』(RKB毎日放送)、『おかずのクッキング』(テレビ朝日系)など。著書に『コウケンテツのおやつめし』シリーズ(クレヨンハウス)、『コウケンテツのおやこ食堂 毎日のごはんからスイーツまで、全61レシピ』(白泉社)、『コウケンテツのだけ弁』(扶桑社)など多数。1男2女のパパでもあり、自身の経験をもとに、子どもの食育、男性の家事・育児参加、食を通してのコミュニケーションを広げる活動に力を入れている。

 

Photo:Norihito Suzuki Text:Keiko Ishizuka Conposition:Shiho Kodama

 

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