画像: #21 日常に戻るまでが病気です。

夏休みハワイ旅行

今年の夏休みは大奮発して、長男の住むアメリカと私たち日本の中間地点、ハワイに行ってきました。次男と長女には、初めての海外旅行。“自力で申請できるかな?” と、やらせたパスポートの取得から、もう大騒ぎ。都庁で迷ったり、取得に必要な学生証を忘れて心が折れたり……。結局、私が代理申請をしたのですが、親権を持っている次男は良いとして、親権を持たない長女の代理申請を、私ができるのか? これは大変ドキドキしました。

結果から言うと、パスポートは書類さえあれば誰でも代理申請ができます(親権者の場合は法定代理人なので、その書類も必要ありません)。そうとは知らず事細かに説明し、相談窓口の人が “同性パートナー” を理解できず3回も聞き直されましたが、それも本当は不要だったわけで、無駄なカミングアウトをしてしまいました。

そしてハワイで子ども3人に囲まれて、私は “幸せ” を噛みしめてきました。そうそう、この賑やかさが恋しかった! 全員が揃って分かったのは “子どもたちは、実によく喋る” ということ。3倍の賑やかさ、というより、3の3乗という累乗の賑やかさ。同時に、麻ちゃんと “これまで累乗の賑やかさの隙間でしか、話してこなかったんだなぁ” と痛感しました。

今回の旅は、私の両親も一緒でした。親付きの長旅に “麻ちゃんが消耗するかも……” とドキドキしましたが、麻ちゃん曰く「気にしないモードに切り替えた」とのこと。なんて便利な、切り替え機能! やたら元気な両親は “もうアラフィフだから……” と尻込みする私を尻目に、孫たちとパラセイリングにチャレンジしていました。敬服と同時に、“歳を取るのも悪くないかも” とも、“敵わないなぁ” とも思いました。

なぜ、こんな大奮発をしたのか? それには理由があります。実は2年前、私に乳がんが見つかり、手術に加えて抗がん剤治療を行いました。この治療が本当に大変なうえに、長男、長女の巣立ちや、次男の体調不良が重なりました。嵐のような日々が家族を襲い、そして、その嵐が去ってみれば、私の世界は焼け野原同然でした。何もかもが変わってしまい、治療前の自分が思い出せなくなっていたのです。

 

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