エッセイストのしまおまほさんが、今を生きるバラエティに富んだ子どもたちに出会い、話を聞き、限られた時間で彼らの本音を引っ張り出す。コドモ連載の第21回が始まります~。

 

第21回
トモキくん(12歳)

画像: 第21回 トモキくん(12歳)

わたしは一応大人なので炊事・洗濯は日頃していますが、正直言って家事は苦手。特に洗濯物を畳む作業や洗ったお皿を食器棚に戻すのが億劫で……。乾いた洗濯物は洋服の山を作り、洗い終わった皿は水切りかごに載せっぱなし。そうそう、子ども服のちょっとしたホツレや穴も……母にお願いしてしまいます。

今回インタビューしたトモキくんにそんなこと言ったら笑われてしまいそう。なぜって、トモキくんは手芸や料理をこなす小学生男子なんですから……!

 

きっかけは、お母さんのお手伝い。

まほ:「男子手芸部」を結成してるって聞いたんだけど。

トモキ:はい。幼稚園で一緒だったゴウくんとやっています。

まほ:どんなものを作ってるの?

トモキ:最近作ったのは中学に入ってから使う用のジャージ入れで……。

トモキくんが見せてくれたのはトラ柄の巾着袋。他にも自分で解体した既製品を元に展開図を作って縫ったリュックも。どれも丁寧な仕上がり。「手芸部」という響きにファンシーなデザインをイメージしましたが、見た目はいたってシンプル。

まほ:「男子による裁縫」って感じがいいね。

トモキ:構造を知って、作るのが楽しくて……。

まほ:じゃあ、トモキくんにとって手芸は、工作や図工とそんなに変わらない?

トモキ:(深くうなずく)

まほ:手芸部を始めたのは?

トモキ:小3くらいの時……かな。

雑誌の連載も持つトモキくんのお母さんはデザイナー。お母さんの作品作りのお手伝いをしているうちに創作活動の楽しさを知り、手芸や料理にも興味を持ち始めたのだそう。

まほ:学校でからかわれたりしない?

トモキ:うん……。図書室で恥ずかしい思いしながら料理本を借りたりしてる……。

トモキくんはこの日、オヤツのみたらし団子を作ってわたしたちをもてなしてくれました。生まれて初めて食べる手作りのみたらし団子が小学6年生の男の子が作ったものだなんて……。なんともいえない不思議な感慨。

トモキくんのみたらし団子はとっても優しい薄味のタレと、可愛い白玉でできていました。なんだか彼の人柄が現れているよう。団子をお皿に盛り、タレをかけて出してくれるのも、コップにお茶を注いでくれるのも、トモキくん。これは“ボヘラプ”に匹敵する感動の渦ですよ……!

画像: きっかけは、お母さんのお手伝い。

 

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