エッセイストのしまおまほさんが、今を生きるバラエティに富んだ子どもたちに出会い、話を聞き、限られた時間で彼らの本音を引っ張り出す。コドモ連載の第20回が始まります~。

 

第20回
ハジメくん(9歳)

画像: 第20回 ハジメくん(9歳)

駅から待ち合わせのカフェまで歩いていると、わたしの横を自転車で走る親子が通り過ぎました。お母さんの自転車の後ろに乗っている男の子は真新しいオモチャを大事そうに抱えていました。

「さては、サンタさんからのプレゼントだな」

この日はクリスマスの翌日。プレゼントと片時も離れたくない! そんな様子でオモチャを抱えている子どもを何人か見かけました。

カフェにつくと、自転車の後ろに乗っていたさっきの男の子が奥のテーブルで遊んでいます。インタビューするハジメくん(9)の弟のヒフミくん(5)でした。ハジメくんはお母さんとヒフミくんの後ろを走っていた自転車の男の子でした。手元にはやはりオモチャが。

 

サンタさんからのプレゼント。

まほ:それ、サンタさんから?

ハジメ:うん。

まほ:やっぱり。それは「スプラトゥーン」……かな?

ハジメ:そう。

まほ:ヒフミくんの銃みたいなオモチャは?

ヒフミ「ルパンレンジャー」。

まほ:あー、なんか知ってる。

ウチの3歳8ヵ月の息子も、「ルパンレンジャー」をどこかで覚えてきました。同時に「パトレンジャー」とも言っていて、そういう番組が2つあるのかな?と思っていたら、「快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー」って番組なんですね。日曜の朝に早く起きたためしがないので、一度も観たことはありませんが……。

まほ:25日って火曜日だったよね? 朝、お家に届いてたプレゼント……中身を見てから学校行ったの?

ハジメ:ううん。

:「帰ってからじゃないとダメだよ」って言われてね。

まほ:ガマンしたんだ。

ハジメ:(うなずく)

まほ:じゃあ、家にすぐ帰ったでしょ。

ハジメ:ううん。遅かった。

:遅かったね。

まほ:えーそうなんだ。わたしだったら一目散に家に帰るけどなあ。

:家と学校が5分の距離なんですけど、いつも30分以上かけて帰ってきてて。

まほ:プレゼント忘れてたの?

ハジメ:忘れてない。

:昨日は終業式だったからね。

まほ:なるほどね。終業式の日って、友だちと別れがたかったりするもんね。荷物いっぱい抱えて帰った?

ハジメ:金曜までに持って帰った。

まほ:ヒフミくんは? 保育園? 幼稚園? 行ったのかな。

ヒフミ:ようちえん、ふゆやしゅみ。

まほ:あ、じゃあヒフミくんはプレゼントの開封をガマンせずにすんだんだ。

ちなみに。ウチのサンタは24日、振替休日の月曜日の朝にやってきました。保育園児は平日の朝に届いたプレゼントを帰るまでガマンするなんて、絶対できないですからね〜。サンタって気が利きますねえ。

まほ:で、もらったのがスプラトゥーンのフィギュアなんだ。

:これをかざすと……。

まほ:かざす? 何を?

:「NintendoSwitch」(以下、Switch)のコントローラにかざすと、このキャラがゲームの中に出てくるんだよね?

ハジメ:うん。

まほ:うそ〜。そんな機能があるんだー。フィギュアをもらったのかと思ってた。好きなゲームのフィギュア集めてるなんて、9歳なのにずいぶん落ち着いた趣味だなと……。この子はなんて名前なの?

ハジメ:「amiibo(アミーボ)」。

まほ:アミーゴってキャラなんだー。

ハジメ:ボ! アミーボ!

まほ:アミー坊か〜。

ハジメくんの家ではクリスマスの何日か前から窓際にサンタさん宛の手紙を置くことになっているそうです。いつの間にかその手紙はなくなり、クリスマスには手紙に書いたプレゼントが届くんだとか。

 

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