それから月日は、あっという間にすぎます。麻ちゃんとの暮らしも5年目を迎えていました。相変わらず自分が何者なのかもよく分からないまま、娘は私に懐かず、この家族を家族と呼んでいいのかも分からないという状態。しかし麻ちゃんとの結婚式をきっかけに、私の気持ちは大きく変化していました。大好きな人たちから、浴びるように祝福してもらって、“私はこれでいいんだ!”と思えるようになり、とても晴れ晴れとした気分でした。まぁ、今考えるとちょっとテンションが上がり過ぎておかしなことになっていたのだと思うのですが、その勢いでホームページを立ち上げたのです。

ここで “会を立ち上げた!”とならないのが、コミュ障のコミュ障であるゆえん。LGBTの家族について思うことを、一人で書き連ねるという、今考えると根暗なホームページを一人でせっせと始めたのでした。これだけでも、私にとっては大きな一歩。そのホームページに「虹色家族」という名前を付けました。海外ではLGBTのファミリーを “rainbow family” と呼ぶのを知り、それを和訳しただけなのですが、一つだけ悩んだことがありました。

「LGBTの家族といっても、子育て中とは限らないよなぁ。子どもがいなくても家族だよなぁ」ということ。実際に日本では、子育てをしていないLGBTの家族の方が圧倒的に多いのです。それを、子育てしている人だけを指して「虹色家族」なんて呼ぶのはどうなんだろう? しばらく悩んで、結局こう考えることにしました。

「たくさんの虹色家族の中に、子育てをしている “にじいろかぞく” がいるんだ。子どもでも読めるように、子育てしている家族のことは全部ひらがなで表現しよう」

そんなわけで、「虹色家族」は全部ひらがなの「にじいろかぞく」にすることにしました。(つづく)

画像: 関西で目が覚め……たかな!?

Composition:Yoshiyuki Shimazu

 

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