関西で目が覚め……たかな!?

しばらく後のこと。ネットでいつものように「LGBT 家族」なんてキーワードで検索をしていた時に、「レズビアンマザー」という言葉を見つけました。“えぇぇ! レズビアンマザーなんて言葉があるの!”

レズビアンでお母さん、という人に、私はまだ出会ったことがありませんでした。1ヵ月後に大阪で開催されるLGBTのイベントでは、レズビアンマザーの方が講演されるというではないですか。しかも、関西で活動されているレズビアンマザーの会の方も来られると知り、もう居てもたってもいられません。即行で新幹線のチケットを購入しました

私は普段から、半径20キロ圏内から出ないような、とっても狭い生活をしていて、性格も引っ込み思案。一人旅どころか、一人で飲食店にも入れないような有り様でしたが、そんなことはお構い無し。私の突然の行動に、麻ちゃんもびっくりしていましたが、子どもたちの面倒を一手に引き受けて送り出してくれました。

朝イチの新幹線に飛び乗って、大阪に着くなりイベント会場へ一目散。初めての場所、誰も知らない会場で一人ドキドキしていると、レズビアンマザーのトークイベントが始まりました。50代と思しきその方のお話は、全てが新鮮でした。FTMの家族とは違い、同性カップルの子育ては “二人のお母さんによる子育て” で、「そうか、お母さんが二人いてもいいのか!」と、その時初めて気がつきました。

イベントの終わりには、その方のお孫さんからの花束の贈呈があり、それにもびっくりしてしまいました。彼女に育てられた息子さんは、どうやら自分と同世代。お孫さんはうちの子どもと同じくらいの年頃……。とてもじゃないですが、私には“孫がいる未来”なんてものを想像することすらできません。この数時間で知って、学んで、目にしたことの多さに、一人アップアップしていました。

打ち上げの席では、関西で活動されているレズビアンマザーの会「レ・マザー」の皆さんに、ご挨拶することができました。ところが同時に、レ・マザーが活動を休止する予定であることも知りました。遠い関西とはいえ、レズビアンマザーの会が存在すること自体、とても心強かったのに。なんという巡り合わせでしょうか。参加されている方の子どもたちが、もう大人になってしまい、会がいらなくなった、ということでした。

ガッカリする私に、皆さんは「あなたが会をやったらいい」と言ってくださいましたが、コミュ障の私は即座に「それは無理です」と答えました。一人で飲食店にも入れない、引っ込み思案ですよ。会を率いるなんてとんでもない、無理、無理、無理。

 

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