画像: 競馬に麻雀。ギャンブルで負けたことはありませんよ。

思えば(東京)大学時代も、最初に教養学部が2年間あるでしょ。そのときにね、みんな試験前に僕のところに聞きに来る。勉強教えてくれってね。僕は、数学でも物理でもその頃、習うことがなかったの。高校のときに終わってたもん。でも、よく聞かれるんだけど「ドイツ語で書かれた物理学の本を1日読んだだけで暗記するって本当ですか?」とかね、そんなことはできませんよ。そもそも人間の頭ってそんな自由になれないです。ドイツ語はもう繰り返し繰り返し繰り返し読んで、声に出して読んで、もうそれは大変です。一つの言語、新しい言語を自分のものにするっていうのは。

僕の中学校の先生が、あるとき「畑、ちょっと来い!」って言ってね、僕に英語を叩き込みました。土曜日に学校に行くわけです。そこで英語を習うわけです。そしたら中学2年〜3年でもうほとんど英語の本は辞書を使わないで読めるようになった。その頃はね、まだタバコを吸ってなかったから(笑)。そのおかげで英語は、4月に教科書を渡されるじゃないですか。それをパーッと読むと、もう頭の中に写真みたいに入っちゃう。

ずっとブラジルに行きたかったんですよ。『ムツゴロウとゆかいな仲間たち』の最初のディレクターがね、連れて行ってくれたのが、マットグロッソ(ブラジルの中西部に位置する州)なんですよ。マットっていうのは平原、グロッソが大きい、大きな平原、大きな湿地という意味。そこに行ったんですよ。そしたら違う国の言葉を話してる。それはそうですよね。だからこれはいかんと思ってね、ほんとにこの人たちの中に入るんだったら、この言葉を知らなきゃ自分は中に入れないんだっていうことがわかったんです。それをやるわけです。ポルトガル語ですね。ポルトガル語ともちょっと違いますけどベースはポルトガル語。通訳なんて、あなたね、マットグロッソの中に入っていってね、自分で冒険したいときにね、通訳を連れて行くかい? 通訳を連れて行けば通訳の運動能力に合わせなきゃいけなくなる。

風呂では何回か溺れましたよ。僕は風呂とトイレでしか語学をやる時間がないんです。だから新しくやろうと思った言語の本を風呂に持っていくわけです。読んでるうちに熱中しちゃう。のぼせちゃう。そのままブクブクーって(笑)。だから僕の本はもうブカブカですよ。ふにゃふにゃになってます。それくらい時間がなかった。

 

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