それでね、この間びっくりしたんです。孫と、うちにいた子どもと、全部で9人でしたかね。それを月に1回食事に連れて行くんですよ。食事をした後、「行くか」ってスーパーに連れて行くんです。それでかごをひとつずつ渡して「好きなだけ買いなさい」って。そういうことを昔やってて、その子たちも大きくなって、この前会ったらね、「ムツさん、あれ面白かったから俺、もう1回やりたい」って(笑)。少し知恵のある子はね、こんな袋入りのスナックとか、ああいうでっかくて安いものをボンボンボンと3つぐらい。「お前どうしてそれしかとらないの?」って聞いたら「だってムツさん払うんでしょう? かわいそう」って。僕に気を使ってる。お金のことを考えて。一人ずつ違うんですよ。観察していると、育つ環境もわかりますね。

ところがね、ほかのこと、例えばお菓子で家を作るでしょ。僕が問屋に行ってリュック一杯にお菓子を買ってきて、それを大きな部屋中にバーッとね、まくんですよ。「じゃあこれで家を作ろう」って言って。ミルクキャラメルの箱を壁にしたり、窓を作ったり、そういう面白いことをやってたんですよ。僕は喜んでくれるだろうと思ったんですけど、全然喜んでくれない。子どもはね、そういうのはあんまり心の中に残らないみたいですね。やっぱり買い物とか日常生活の拡張型を喜ぶみたいです。

画像2: 生き抜くことは綺麗事だけじゃない。 娘のそばにはいつも “生と死”。があった。

昔はいろんなことをやりましたね。娘が小学校に上がった頃かな、娘が帰ってくるのを待ってるんですよ。で、「ただいま」って帰ってきてランドセルを置くでしょう。「おい、風呂に入るぞ」って言ってね、そのまま風呂に入っちゃうんです(笑)。服も脱がないで。娘も一応入ってるんだけど「どうしてこんなことするの?」って聞くんですよ。僕は「こうやって入ると洗濯しなくていいよ」って答える(笑)。女房はそれ見てニコニコ笑ってる。

 

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