画像1: 【前編】クラスで4人が発達障害を抱える今。カリスマ児童精神科医が警鐘! 今すぐその子育てはやめなさい!!

児童精神科医という立場から子育てを見た杉山登志郎さんの著書『子育てで一番大切なこと 愛着形成と発達障害』が話題です。児童精神学の権威の一人であり、静岡県浜松市の「子どものこころの診療所」で多くの子どもたちと向き合う杉山さんに、子育てにおいて何が大切なのかを聞きました。

 

 

非行に走る子に足りない感情

――杉山さんは児童精神科医として日々、多くの子どもを診察されています。まず、児童精神科とはどのような診療科なのか教えていただけますか。

杉山:内科や外科と別に小児科があるように、同じ病気でも発育の段階によって子どもは大人と治療法が異なる場合があります。それは心の問題も同じ。成長とともに精神も発達していくわけですから、その段階に応じた判断、治療が必要なのです。一般的には15歳以下が児童精神科医の対象になります。

 私のもとには様々な症状を抱えた子どもが訪れますが、日々、多くの子どもを診る中で感じるのは少子化にもかかわらず発達障害の子どもが増えていることでしょう。

――今や、子どもの1割が発達障害だと言われています。

 私の実感ではもっと多いですよ。浜松市には児童精神科のある病院が4つあり、児童精神科医療が比較的充実しているのですが、それらの年間新患数を集計したら年間出生の2割という数字がでました。しかも、それでも間に合わず、診断を受けられない待機児童がいますから、潜在的には3割りくらいいるのではないでしょうか。

――少なく1割と見積もっても、40人クラスだと4人の発達障害の子どもがいることになりますね。なぜ、増えているのでしょうか。

杉山:一つは発達障害の捉え方が変わったことにあります。以前は知的障害だけが発達障害とされていましたが、2005年に発達障害者支援法が施行されたことで、自閉症や注意欠陥多動性障害といった知的な遅れのない軽度の障害も対象となりました。

たとえば、小学校の授業参観に行くと授業中にもかかわらず、立ったり歩き回ったりしている子どもが何人もいるという話を耳にしませんか。彼らは発達障害の一つ「注意欠陥/多動性障害(ADHD)」で、落ち着くべき時にじっとしていることができないんです。

ただ、こうした発達障害の多くは、その子どもに合った生活、教育をしていれば成長するにつれて良くなっていくもの。決して悲観することではないのに、「発達障害」という言葉の重みによって家族も教育関係者も深刻に捉えてしまいがちです。だから、「発達障害」などという言い方は本当はやめたほうがいい。私は、発達の道筋が乱れている状態という意味で「発達凸凹」と呼んでいます。

もう一つ大切なことは「愛着」の混乱によって発達障害が引き起こされるとわかってきたことです。愛着はattachment(アタッチメント)を英語に訳した言葉、つまり「触れてくっつく」という意味です。乳幼児は動けるようになると親から離れて物に触れたりする探索行動を始めます。そこで触った物が大きな音を立てたり、転んだりすると不安になって親の元に戻る。そして、親にくっつくことで元気を取り戻し、再び探索行動に出るのです。

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