画像1: 「息子が高校を中退しアルバイトもせず引きこもり。どうにか人生を立て直して欲しい」にお答え![小川菜摘の子育て相談]

「子育ては完璧じゃなくていい。毎日ご飯を作る余裕なんてないから、お惣菜や出前の日もある。でも、それでいいと思うんです。子どもたちが思っているほど親は立派じゃないということを見せることも大事。私はいつも “そのままの私” で体当たりしてきました」と語る小川菜摘さん。

2人の息子さんもそれぞれ成人し、ようやく子育て一段落。改めて、駆け抜けた日々を振り返り子育てのお悩みに答えます。

 

【読者からのお悩み】
長男19歳、次男16歳。男の子2人の母です。

昨年16歳の次男が高校を辞めてしまい、今は外に働きに出ることもせずニート状態です。といっても不良というわけではなく家庭内暴力などもないんですが、家でずっとゲームばかりやっています。彼の今後の人生が心配でたまりません。

次男が「高校を辞める」と言い出した時は家族みんなで大反対しました。ですが彼の決意は固く、「学校は辞めるけどちゃんと働くから!」と宣言したこともあり、しぶしぶながら認めたんです。でも……蓋を開けてみるとアルバイトするする詐欺のような状態で、自立する気配もなく引きこもっています。

「このままではダメ人間になってしまう! アルバイトをするにもあった方がいい」との父親の勧めで、原付の免許を取らせることにしました。時間はかかりましたが免許取得は目前です。

親としては、この次はどうにかして次男にアルバイトなり就職をさせたいのですが、息子と話す度にいつも喧嘩になり事態は好転しないまま。

勉強嫌いの次男が原付の免許取得のため自主的に勉強をし、6回落ちてもめげることなく7回も受けました。彼が諦めずに頑張ったこと、自主的に勉強したことについて家族みんなで褒めましたが、免許を取ったからといってこの先働いてくれるかはまったくわからず不安です。親としては、彼のためにも外で働き自立する道を進んで欲しいのですが……そうした将来についての話し合いをしようにもまた喧嘩になるかと気が重いんです。
(※投稿内容を一部、読みやすいように編集させていただきました。)

 

【菜摘さんからのアドバイス】
まずは彼の不安や悩みをとりのぞいてあげて。金銭的な援助は最終手段です。

画像2: 「息子が高校を中退しアルバイトもせず引きこもり。どうにか人生を立て直して欲しい」にお答え![小川菜摘の子育て相談]

息子さんのこと、心配ですよね。助けてあげたいというのが親心。でも、考えてみれば、おうちにいる限り本人は食事も洗濯も、日常生活は何も困らないんですよね。だから本人は「現状をなんとかしよう」と深刻には考えていないのかもしれません。

実際、さまざまな事情があって親に頼らず働いている子はいるのですから、できないことはないでしょう。お子様と一度距離を取って “有言実行” するように仕向けてみてはどうかな、と思いました。

それから、息子さんのことはやはりお父さんの出番だと思いますよ。同性として父親から息子さんに話してもらうのもひとつの方法ですよね。

原付免許の取得はお父さんの勧めとのことですが、もう少し踏み込んでお父さんが息子さんと向き合い、高校を辞めた理由から深く聞いてあげることはできますか? もしかしたらいじめに遭っていた可能性もあります。だとしたらまた違う対処が必要になりそうです。

そうした明確な原因がないようであれば、お父さん自身はどんな学生時代を過ごしたのか、どのように今の仕事に就いたのかを話したり、息子さんに将来やりたいことは何かを聞いたりしてみては。ゲームが好きなようですから、プログラマーという仕事があるということを教えてあげるのもいい。好きなことや得意なことが見つけられていないようでしたら、一緒に探してあげるといいですね。

もし、その場で息子さんの本当にやりたいことが出てこなかったとしても、“社会に出て働く” とはどういうことなのか、その厳しさも現実も十分に知っている人生の先輩である父親が発する言葉は何かしら響くものがあるのではないでしょうか。

ほしいものがあればできれば自分で働いてほしいところですが、もしお小遣いをあげるのであれば、親御さんがしっかり管理してあげるといいと思います。我が家の2人の息子も自分でバイトを探してちょこちょこ働いていました。私自身も18歳で文学座に入ったときは、実家暮らしで親に月謝を払ってもらっていたため、せめてお小遣いくらいは……。と、朝晩バイトを掛け持ちしていました。自分で働いて報酬を得る喜びを知ることは、将来本格的に社会に出
て仕事を続けていくためにも大切なことだと思います。

 

最近の小川さん

29回目の結婚記念日をお祝いしました。

 

PROFILE

画像: 26歳で結婚、28歳で第1子、31歳で第2子を出産。

26歳で結婚、28歳で第1子、31歳で第2子を出産。

小川菜摘 Natsumi Ogawa
東京都出身。1978年『ゆうひが丘の総理大臣』でデビュー後、文学座演劇研究所入団。数々のテレビドラマや映画に出演。

Photo:Reiko Tohyama Text:Yukiko Anraku Composition:Shiho Kodama

 

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2人の男の子を育て、家事に、仕事にと奮闘した経験を持つ大先輩である小川菜摘さんに「親にも話せない悩みをこっそり相談したい」「自分では解決できない悶々とした感情を諌めることができない」などなど、心に引っかかっていることについて小川さんと一緒に考えてみませんか?

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