画像: #22 女と坊主とおっぱいと その1

 

生産性ってなんですか?

国会議員の杉田水脈(みお)氏が、“LGBTのカップルのために税金を使うことに賛同が得られるものでしょうか。彼ら彼女らは子供を作らない、つまり「生産性」がないのです。そこに税金を投入することが果たしていいのかどうか。”と「新潮45」8月号に寄稿した件。「どう思いますか?」と聞かれることが続きました。世界各国のLBGTファミリーネットワークの仲間からも、「ハル、なぜ抗議をしないのか!」と言われたのですが、どうしてもそんな気持ちになれず、発言をしないまま時が過ぎてしまいました。

“LBGTの人は、子どもを産まない”というのは、誤りです。たしかに日本では、子どもを持たないLBGTの人が多いけれど、産む選択をする(した)LBGTの人も、少なくありません。「国民の実態を把握し、政策を考えていく立場の国会議員が、そんな間違いを堂々と発言するとはいかがなものか」と思うのですが、それより何より“子どもを持つことを生産性”といい、“生産性がない人には支援は不要なのではないか”という考えそのものが、恐ろしすぎるのです。そこで「LGBTの人にも子どもを持つ人はいます!」と発言するのは、その恐ろしい考え方と同じ場所に立つようで、どうしてもその気になれませんでした。

子どもを持つことが、正しいことのような考え方には全く賛同できません。そもそも、国のために子どもを産むわけではありません。どう考えても、私には分からないのです。それにしても、なぜこんなに“生産性”という言葉が、自分に響いたのか……? それは多分、私の乳がん経験に依るところがある気がします。

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