今月のこありっぱー
田中英子

画像: 今月のこありっぱー 田中英子

田中英子/セレクトショップディレクター・デザイナー
大阪の人気セレクトショップ「クレオパトラ」のディレクターを務めながら、ブランド「ソロヴ」のデザインも手がける大阪一のモード番長。二男のママ。趣味はズバリ旅行で、訪れた国は約25カ国以上! 
Instagram:eiko_tanaka

 

いざ、冬のヨーロッパへ!

夫婦揃って旅行が趣味なので、幼い頃から色々なところに連れ回されている息子たちですが、冬のヨーロッパは初。2016年、兄が小5、弟が小2の冬休みに訪れました。最初はイタリアだけの予定だったのですが、友人から「子どもを満足させるなら、ウィーン(オーストリア)で本場のクリスマスを見せた方がいい!」と熱弁され、急遽旅程を変更。ウィーンからベネツィア、フィレンツェを列車で巡る旅に。

「夜行列車なら行きたい!」と息子たち。「アルプスを列車で越えるんだよー」なんて話すと、大盛り上がり。ウィーンはオペラも見られるし、長男の好きな美術館も多いし、「いいね、いいね」と家族の意見はまとまったわけなんです。

写真は、ヴェネツィアからフィレンツェへ向かう寝台列車。2段ベッドの上の段でテンションMAXな2人……。列車の旅、男子の食いつきは抜群でした(笑)。

 

キラめくウィーンのクリスマスに感動!

−15℃の極寒の中、クリスマスマーケットまでダッシュ! 彼らはたきつけるとすぐに走り出します(笑)。

ウィーンではこの時期、数々の広場でクリスマスマーケットが催されています。つまり、街中がクリスマス! 私たちが訪れた市庁舎前広場のクリスマスマーケットは、それはそれはファンタジックな場所。電飾がキラキラと輝き、ろうそくが揺れ、幻想的。ホットワインを飲みつつ、うろうろしているだけで楽しい。ものすごーく寒いけれど(笑)。

一周3000mものスケートリンクも。ここでスケートをするのも、今回の旅の目的の一つ。息子たちは延々とスケートを楽しんでいました。私は……とにかく寒かった!(笑)

 

我が家の旅はサバイブ上等!

我が家では、どこに行くかを最初に決めるのは主人。そこに家族のみんながアイディアを出し合い、旅程が決まっていきます。大抵はあれもこれもと詰め込みすぎて大変なことになるんですけど(笑)。

詰め込むくせに下調べが甘く、とにかく移動の多い旅になるのが我が家(笑)。必然的にトラブルも増えてくる。お恥ずかしながら、飛行機や列車の乗り遅れ経験も数回あります。

でも、そういう時こそ、家族の団結力が輝き始めるんです。なんとか乗り越えなくてはならない!という使命に家族全員が燃える。協力しながらミッションをクリアしていく。それもまた、旅の楽しみの一つだったりもします。

そしてそのうちに、子どもはどんどんしっかりしてくるんですよね。長男は「乗り場は合ってる?」「次は何時の便?」なんて確認してくれるまでに成長しました(笑)。うちの男子たちのサバイブ能力、上がっていると思います。何事も前向きに解釈するのも、我が家の特徴かも(笑)。

 

“自分のことはなんでも自分で”!

旅の様子や旅程、行き先の気候や気温をメモするのが長男の定番。夏休みのたびに各国にホームステイしているせいか、気候には興味があるみたいで。

でもそれも、親からすると計算どーり!(笑) 我が家では、旅程や行き先の気温などを調べ、その気候に合った服を自分でパッキングするのがルールなんです。

“自分の荷物は自分で”! どんな旅行でも自分でパッキングして、自分で荷物を運ぶのが我が家の決まり。忘れ物した時の悔しさも自分で消化。すべて自分で責任を取る!

もちろん、パッキング前に行き先の説明はします。パソコンで天気予報サイトを見せながら、こういう気候のところに、こういう遊びをしに行くから考えて用意しなさいよと。このヨーロッパ旅行の際は、−10℃以下のところでスケートをすることを説明。レギンスを2枚重ね穿きしても寒いかもしれないと事前に伝えました。シチュエーションをイメージさせた上で、さあ君たちは何を用意するの?と。

ポイントは、たとえ中身がぐちゃぐちゃでも怒らないこと。怒ると子どもたちのモチベーションは一気に下がるから、なにも言わないことが大切です。特に男子はおだてないと(笑)。

彼らが幼い頃はすべて私がパッキングしていたのですが、それだけで一晩がかり。今はその負担がないだけでも、信じられないくらいラクです。私の負担が減った分、旅の内容も濃くなっている気が。一石二鳥です。

 

最近の旅は、もっぱらAirbnb

金額的にもお得だし、その土地の雰囲気がよくわかるので、宿泊には主にAirbnbを活用。食事も、スペシャルな時以外は現地の食材で自炊します。子どもたちとスーパーに行き、現地の習慣や旬の食材を発見するのはとても面白い。

この時のヨーロッパ旅は、宿はすべて事前予約してありましたが(寒いので)、最初と最後の宿だけとって、あとはサバイバルしながら現地で宿を探すこともあります。子どもが大きくなってきたこともあり、ここ2年くらいは行き当たりばったりの旅が増えてきましたね。

 

美術館&博物館巡りが大好きです♡

初めての土地では、まずその国の大きい美術館や博物館に足を運びます。その国の歴史や成り立ちが何となくわかるから。

ほぼ毎回、音声ガイドをレンタル。大きい都市の美術館だと、ほとんどの場合、日本語の音声ガイドも用意があるんです。社会科で勉強したことと照らし合わせつつ、母も交えてディスカッション。

家族の誰より先に音声ガイドを借りに行くのが次男。メカをいじっている感覚も好きみたいです。とはいえ、半分くらいしかわかっていないとは思いますが……(笑)。

読書家にして勉強家の長男は、旅を提案すると事前に色々調べて盛り上がってくれるいい相棒です。ウィーンでは「本場のオペラが見たい!」と熱望。オペラハウスの様子にも興味津々で、終始楽しんでいました。

でも次男には……、オペラはまだ早かったみたい(笑)。眠い中、付き合ってくれてありがとう♡ 息子たち2人の希望が同時に満たされることばかりではないのも、家族旅の醍醐味。お互いのやりたいことを尊重、協調性も身につけてくれていると信じています。

 

チップと一緒に折り鶴を♡

次男は折り紙が大好き。成田空港でお土産用の折り紙をいつも欲しがります。松の柄だったり、日の丸柄だったり。日本らしさいっぱいの折り紙を旅先に持って行くんです。

そして折り鶴を作り、出会った人にプレゼント。チップの隣にさりげなく置いたり……。次男の旅先での定番で、最高に可愛い一面! こういう姿を見ると、嬉しくなりますよね。旅が彼を成長させたりもしているんだろうなって。

 

旅を通じて、“自分で生きて行く力”を身につけてね

繰り返しになりますが、“自分のことは自分で” が我が家の家訓。それを徹底する場が旅なんです。行く前も、行ってからも、すべてが自己責任。自分のトラブルは自分で解決!

飛行機で忘れ物をしても、自分で電話をしてなんとかする。財布を無くしても、警察に電話するのは自分の仕事。例えば日本でも、自転車を撤去されたら自分で取りに行かせます。絶対に頼らせません(笑)。

そうしているうちに、「仕方ない」とか「諦める」とか、そういう感覚もわかってくる。どうしようもない出来事をどう楽しむか、とか。自分の心地いい過ごし方に気づいたりとか。

自分で生きていく力を身につけて欲しい! そして1人でどこへでも行けるようになって欲しい。一刻も早く!(笑)

とはいえ、しばらくは家族一緒の旅を楽しみたいと思っています。今、長男は中1。一緒に旅に出てくれるのも、きっとあと少しだから。次に狙っているのはアフリカの旅。アリゾナをキャンピングカーで回る旅もいいな。息子たちと一緒に、五大陸を制覇するのが夢なんです(笑)。

 

Composition&Text:Urara Takahashi

 

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