今月のこありっぱー
山内みよ

画像: 今月のこありっぱー 山内みよ

 
山内みよ/スペースアロマスタイリスト
株式会社「アロナチュラ」代表。企業、展示会、医療機関、各種イベントでの香りの演出の他、化粧品やアロマプロダクトのプロデュースも手がける。間伐材を活用したアロマディフューザー「アニマルアロマ」が大人気。1女2男の母。
http://aronatura.com/
 

 

ミクロネシアの奇跡、小さな美しい無人島

画像: ミクロネシアの奇跡、小さな美しい無人島

2013年3月、長女が小学校に入る直前の春休みに旅したジープ島は、直径がわずか34mしかない、小さな小さな無人島。周囲は見渡す限りの紺碧の海。手付かずの自然が残る、奇跡のように美しい場所です。

もう5年も前のことですが、思い出すたびにまた行きたくなります。この島でしかできない経験と学びが、本当にいっぱいあったから。今までいろいろな旅をしてきましたが、娘が一番話題にするのはジープ島での思い出。幼い娘の記憶に強烈に残っているのが、この無人島での4日間。機会があったら、ぜひ足を運んで欲しい場所です。もちろん子連れで! それにこの島、なんと日本人だけが行ける島なんです。

 

島にたどり着くまでが、また旅

画像1: 島にたどり着くまでが、また旅

これはジープ島ではなく、グアムのビーチで撮った写真。当時、日本からジープ島へのベストな行き方はグアム島経由。簡単には行けないところがまたワクワクを誘っていいですよね(笑)。せっかくなので、グアムにも1泊。旅をたっぷり満喫することにした我が家です。※2018年9月からは成田空港発着の直行便ができるそうです!

潜水艦にも乗ったり。6歳だった頃の娘はとにかくおてんばで、自然大好き、動物大好き。大きな海の生き物に大興奮でした。

画像2: 島にたどり着くまでが、また旅

翌日、グアム島から小さな飛行機に乗り、今度はチューク国際空港へ移動。

そこからジープ島へは船で行くのですが、運悪く台風が直撃……。小さな船が海を渡れるわけもなく、チュークのホテルで2泊することに。本当に何もすることがないので、雨をカラダ全体で感じるんだ! と台風の中を散歩してびしょ濡れになったり(笑)、なぜかホテルにたくさんいる猫たちと戯れたり。

台風だと物資も届かないので、ホテルにある食材も限られてきます。ホテル内のレストランのメニューも注文できるものがどんどん減っていく。でもスタッフは焦る様子もなく、みんなケラケラ笑って楽しそうなんです。直前まで東京で小学校受験に奮闘していた私たち母娘は、そのゆるさにすごく癒やされました。

最初は台風が直撃するなんて……と落胆していたのですが、「ゆっくり待とうよ、雨はいつか止むさ」と思えてきて、そのうち、「家族がみんな元気で生きているんだからいいじゃない」という気分にすらなってきた(笑)。心がすごく軽く、開放的になりました。

引き締めるばかりじゃダメで、ゆるめる時も人間には必要なんだと、思い出させてくれる大事な出来事でした。きっと必要で必然な台風だったんだろうな、と今は思っています。

 

日の出と共に起き、日が沈んだら眠って

画像1: 日の出と共に起き、日が沈んだら眠って

やっと台風も去り、いよいよジープ島へ。船で30〜40分もあれば到着します。島は想像よりもずっと小さくて、イメージ的には小学校の体育館くらいの広さでしょうか。島にあるのは、13~14名ほど滞在できる男女別のコテージ、食堂&なごみの共用スペース、トイレ、シャワールーム、スタッフ部屋、それだけ。

そもそも電波が届かないから通信はできないのですが、「携帯電話は基本的には見ないでね」とのこと。自然との共存を楽しんでねと。

電気もディナーの時に裸電球をつける程度で、あとは月明かりで十分。日が出たら起きて、日が沈んだら眠って。太陽と共に暮らしている感覚が、とても人間らしく心地良い。体がどんどん整っていくのがわかります。

画像2: 日の出と共に起き、日が沈んだら眠って

夜は言葉にできないほどの満天の星! コテージにお布団を敷いて眠ることもできるのですが、私たち家族は基本的には野宿をしていました。外に設置されたハンモックがベッド代わり。寝っ転がって空を見上げれば、無数の流れ星に、月の光を浴びて輝く雲。こんなにも月が明るいということを知ったのも初めて! 空の変化を見ているだけでも十分に幸福で満足できる、そんな場所なんです。

100%天気に左右される生活も、なんだか不思議と楽しくて。とはいえ、雨が降ったら本を読むこと以外に特にやることがないので、本だけはたくさん持って行くことをオススメします。

 

今そこにある物を利用して
遊びを生み出すって楽しい!

都会っ子だけど、虫もカエルも大好きという野生児のような娘はもう大はしゃぎ。島に住むワンちゃん(その名もジープ君)にも気に入られ、すっかり仲良しに。

画像1: 今そこにある物を利用して 遊びを生み出すって楽しい!

島にはツアーコンダクターの日本人のお兄さんも同行。彼は海の王者で、ジープ島界隈の海のことならなんでも知っています。危険なこともしっかり説明した上で、娘に楽しみ方を教えてくれました。娘は素潜りのトリコ。海で魚や貝を見つけては「獲ったどー!」と喜んでいました。天気が良い時は、ボートで近くの島に遊びに連れて行ってもくれます。

画像2: 今そこにある物を利用して 遊びを生み出すって楽しい!

ヤドカリがたくさんのジープ島で、私と娘が編み出した遊びがヤドカリレース。砂のお城や水路を作って競走させるのですが、単純なのにものすごく楽しい!

画像3: 今そこにある物を利用して 遊びを生み出すって楽しい!

ビーチにはこんなに大きなサンゴの山も。現地人スタッフのお父さんが集めたもので、私と娘も、サンゴを見つけてはせっせと積んでいきました。そして山が少しずつ大きくなることに、いちいち感動したり……。

そこにある自然物で工夫して遊ぶ、というとても良い経験になりました。「何がないからダメ」ではなく、「今あるもので満足する」ということ。都会に生きているとつい忘れがちですが、大事な感覚。お金をかけてアクティビティをするわけじゃなく、自分たちで考えて遊ぶ喜び。ジープ島は、そういうシンプルな喜びを思い出させてくれる島なんです。

 

私たちの暮らしは
自然の上に成り立っているんだよね

画像1: 私たちの暮らしは 自然の上に成り立っているんだよね

ジープ島では、化学物質が入ったものは絶対に持ってこないでと言われます。シャンプーは基本的には使わない。顔も水だけで洗うんです。人間のエゴで自然を汚すことを、絶対にしない。これには本当にハッとさせられました。

この島は本当に綺麗。蚊やハエが存在しないんです。アリはいたけれど、自然に生きているだけで、異常発生したり、何かにたかったりしているのとは違う。だから全然イヤじゃない。普段イヤだなと感じる大量のハエやボウフラや蚊は全部、結局は人間が生み出しているものなんだってことに気付いたんです。人間が生み出す汚れや淀みが原因なんだなと。

今の世の中は、蛇口をひねれば綺麗な水が出てきて、自分が何をしなくてもどこもかしこも清潔。特に日本なんて、世界一と言っていいほど便利。この便利さは当たり前のように錯覚されがちだけれど、それはあくまで人間が後から作ったもの。もしかしたら、いいえきっと、どこかで自然に悪い影響があるはずです。

私たちの暮らしは自然の上に成り立っているということを、改めて知る旅となりました。この機会に巡り会えたこと、そしてこの旅をサプライズで用意してくれた夫には心から感謝しています。今も!

画像2: 私たちの暮らしは 自然の上に成り立っているんだよね

当時は幼かった娘も、もう11歳。ジープ島での “気付き” については、今でもたくさんたくさん話し合っています。実際に経験したからこそ、よく伝わるし、理解も深まるみたいです。

オンリーワンの体験と学びをくれる場所、ジープ島。下の息子たちがもう少し大きくなったら(今はまだ2人とも赤ちゃんなので)、必ず連れて行きたいと思っています。

 

Composition&Text:Urara Takahashi Cooperation:JEEP ISLAND & Akira Miwa(http://www.jeepisland.com/

 

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