スペクタクルな景色が広がる国へ

画像: スペクタクルな景色が広がる国へ

行ってみたいと思い続けるより行ってしまおう! と、2017年最後の旅はアイスランドへ。この1年で訪れた国は仕事とプライベート合わせて11ヵ国。その中で最も行って良かった、絶対もう一度行きたい国はアイスランド!とのこと。

「これには同行した次女の紅も、フォトグラファーのダンも賛同。滞在中は、『海外は日本を旅し尽くしてから』という父が昔連れて行ってくれた、冬の北海道を一周したロードトリップを思い出しました。次回は父のように、ゆっくりと車でこの国を満喫するんだ、と心に誓いつつ、滞在は移動と睡眠を含め42時間というハードスケジュールで行ってきました」(クリス-ウェブ 佳子さん)

 

大自然、治安良好、英語OK、
&超キッズフレンドリー

画像1: 大自然、治安良好、英語OK、 &超キッズフレンドリー

北海道と四国を足したくらいの国土に、氷河と活火山、そして間欠泉が点在するアイスランド。首都レイキャビック(よく見るレイキャビクより、実際の発音はこちらに近いとか)は世界有数の “空気が澄んだ街” として有名です。また北極の真下にあるため9月〜4月半ばまでは天気が良ければオーロラも見える!

「5月中旬〜7月末のサマーシーズンは、24時間明るい『白夜』に。また6月中旬の夏至からの約20日間は、真夜中に太陽が昇る神秘的な季節です」

日本からは直行便がないため、コペンハーゲン、アムステルダム、ロンドンのいずれかを経由します。フライトはどの経由地からでも3時間ほど。

画像2: 大自然、治安良好、英語OK、 &超キッズフレンドリー

2017年11月11日。デンマークのコペンハーゲン空港から、正午ですでに太陽が沈みかけているアイスランドのケフラヴィーク空港に到着!

「前日の夜に、この冬最初の雪が舞ったアイスランド。真っ白に染まった大地とほのかにオレンジ色の空。幻想的な景色に思わず言葉を失いました」

アイスランドでは、レンタカー以外の移動手段はタクシーかバスのみ。タクシーは驚くほど高いので、バスの利用がおすすめです。また、面白いのがそのシステム。レイキャビック市内であれば、乗車する際に運転手さんにホテル名を告げれば目の前まで送ってくれるのだそう。

「空港からはFlybus(フライバス)Gray Line(グレイライン)という大手2社の空港送迎バスが発着しています。料金もサービスもそれほど差はないので、今回は空いていたGray Lineを利用。チケットは空港のバスカウンターで購入可能です」

バスからの眺めも素晴らしく、壮大で途方もない景色が360°に広がります。

「隣に座っていたダンの『人間の目ってすごい。カメラレンズでは捉えきれない』という言葉が印象的でした」

画像3: 大自然、治安良好、英語OK、 &超キッズフレンドリー

「天然温泉にのんびりと浸かり、大きな湯柱を噴き上げる間欠泉に大興奮して、轟音を立て流れ落ちる滝の迫力に圧倒される。冬には氷河、フィヨルド、そしてオーロラを愛で、夏は白夜の空と色鮮やかな花をバックに馬に乗り、苔むした大地の真ん中で深呼吸。そんなダイナミックでエピックな大自然を子どもと一緒に満喫できるアイスランドは、遠くても行く価値100%です!」

 

ここに泊まりたくて
アイスランドまで来たんです

ION Adventure Hotel(イオン・アドベンチャー・ホテル)

画像: ION Adventure Hotel(イオン・アドベンチャー・ホテル)

今回の宿は市内から40kmの場所にある『イオン・アドベンチャー・ホテル』をチョイス。周囲の間欠泉から供給される地熱と温水を利用し、またインテリアにも流木やリサイクル素材を使うなどかなりエコ・コンシャス。運が良ければオーロラも見えることでも著名です。

 

このホテルへは
タクシーでしか行けません

画像: このホテルへは タクシーでしか行けません

ホテルがあるのはアイスランド南西部、ヘインギットル火山があるエリア。市内からは夏でも40分、冬はアイスバーンで地元の人でも慎重な運転を強いられるため1時間半〜2時間はかかる、まさに秘境。

「ホテルの送迎がかなり高額なので迷っていたら、初日に泊まったホテルのコンシェルジュが地元のプライベートリムジンの会社を紹介してくれ、約半額で行けることに。そしてやって来たのはベンツのワゴン! 俳優のように渋くてかっこいいおじさんの安全運転で、優雅に移動できました」

アイスランドでレンタカーを利用しない場合は、こちらを是非!

REYKJAVIK LIMOUSINE
+354 8976996 Juno@simnet.is

 

世にもモダンなデザインホテル!

画像1: 世にもモダンなデザインホテル!

「ホテルまでの道のり。有名なデザインホテルなので外観は知っているものの、一面の銀世界の中から探すのは至難の業……と思っていたら、遠くに見えた明らかにモダンな建物」

画像2: 世にもモダンなデザインホテル!

イオン・アドベンチャー・ホテル』は古い宿泊所を景観に馴染むようにリノベーションし、2013年にオープンしたばかりのまだ新しいホテル。正面の大きな窓はバーラウンジ、その真下には天然温泉の温水プールがあり、このモダンな設計はカリフォルニアに拠点を置く『Minarc Design Studio』が手がけています。

画像3: 世にもモダンなデザインホテル!

ラウンジでは、まるで自宅にいるように寛ぐ宿泊客の姿が。スタッフは、ここで働くことに誇りを持っているアイスランド出身の若者が中心だそう。

「接客はヒップでフレンドリー。要望を伝えれば即座に動いてくれるので、もてなされるのを待つよりこちらからコミュニケーションを取るのがベターです。かなり腕のいいバーテンダーがいるので、ここのカクテルはぜひ飲んで!」

そしてラウンジの真下にあるのが、水温40度〜42度の温泉プール。

「まさかの屋外(笑)。11月12日、この日の気温は−6度!」

画像4: 世にもモダンなデザインホテル!

「雪景色の中、温泉に入っているような感覚です。紅は何秒我慢できるか一人我慢大会中(笑)。『まつげが凍るか実験してるの!!』だって」

「このプールからもオーロラが見えるそうですが、私たちが宿泊した夜は、この冬最初の雪嵐。外に出たら吹き飛ばされそうだったので断念しました」

http://ionadventure.ioniceland.is/ より引用

部屋のデザインはいたってシンプル、限りなくミニマル。

「私たちが到着したのは夕暮れ時で、外はすでに真っ暗。こちらの写真はホテルからお借りしました」

 

レストランでの食事も極上♡

画像1: レストランでの食事も極上♡

数々の賞も受賞している『SILFRA RESTAURANT』で提供しているのは、伝統的な食文化を見つめ直し、地産地消をモットーとしたスローフード。またラウンジのバー同様、地元のマイクロブルワリーで作られた地ビールも味わえます。

「コペンハーゲンで出会ったニューノルディックフードをこちらでも。ホテルの周りに何もないからディナーはおのずとここになるのだけど、本当に、身体がとろけそうなほど美味しいんです」

画像2: レストランでの食事も極上♡

こちらは前菜の盛り合わせ。パプリカのムース、オリーブ、クリスピーブレッド、スモークトラウトのムースに自家製のバターを添えて。

画像3: レストランでの食事も極上♡

メインは、じっくりじっくり、72時間かけて煮込んだ牛の頬肉。付け合わせはマッシュポテトとビーツ。

「ここでビーツの新たな調理法に出会いました。ノルディックフードの鍵はビーツなのかもしれない、というくらい、ビーツの登場率が高いんです」

画像4: レストランでの食事も極上♡

煮込んだラムのフィレとグリル野菜の盛り合わせ、タイムとレモンのソース。

「人より羊の方が多いというアイスランド。食用羊はハーブ、特にタイムを食べて育っているのでとっても香り高い! こちらもスロークックの調理法で時間をかけて煮込まれているので、フォークで切れる柔らかさ」

画像5: レストランでの食事も極上♡

「食事後、勇気を出して外へ出るも、5秒ともたない。支えがないと立ってられないほど。即避難!」

画像6: レストランでの食事も極上♡

「初めて経験したブリザード。外は−6度。風速1mで体感気温が1度下がるらしく、この日の風速は13mだったから……。とにかく極寒でした」

イオン・アドベンチャー・ホテル
Nesjavellir við Thingvallavatn 801 Selfoss
ここに泊まるためにアイスランドを訪れる人も多い、世界屈指のデザインホテル。アイスランド郊外の中でも特にオーロラが多く観測されるエリアにある。45の客室にレストラン、スパ、温水プール、ラウンジを併設。

 

大自然に圧倒されにいく

画像: 大自然に圧倒されにいく

アイスランドでの観光のメインは、そのパワフルな自然を間近で体験すること。

「雪化粧をした山々を前に、『近そうで本当はすごく遠いんでしょ?』と紅。アイスランドの自然は壮大で、目の前にすると遠近感がおかしくなってしまいます。初雪の翌日にアイスランドに到着した私たちは、なんてラッキーなんでしょう」

 

「私、いま地球にいる!」を
全力で体感できる場所

Thingvellir National Park(シンクヴェトリル国立公園)

画像1: Thingvellir National Park(シンクヴェトリル国立公園)

アイスランドの観光ルート “ゴールデンサークル” を巡るツアーに参加。最初に訪れたのは、ユネスコ世界遺産に登録されている『シンクヴェトリル国立公園』。

画像2: Thingvellir National Park(シンクヴェトリル国立公園)

公園の西側が北米プレート、東側がユーラシアプレート。『シンクヴェトリル国立公園』では「ギャウ」と呼ばれるこの大地の割れ目の上を散歩できるんです。ここのギャウは世界的に見ても規模が大きく、現在も地殻変動によって毎年約2.5cmずつ広がっているんだとか。

画像3: Thingvellir National Park(シンクヴェトリル国立公園)

「写真では荒涼としていますが、夏になるとこの一帯が、羽毛布団並みに分厚い苔で覆われるんです。この日は苔の上に雪が積もり、いたるところにつららがぶら下がり、陽光でキラキラと光っていました。苔は約20cmもの厚さがあり、手でベロ〜ンと剥がせる。この感触は初体験!」

シンクヴェトリル国立公園
Thingvellir National Park | 801 Selfoss
レイキャビックから北東約50kmの場所にあり、930年にノルウェーからの移民による民主的な全島集会「アルシンギ」が行われた場所としても有名。これが“世界最初の民主議会”と評価され、2004年に世界文化遺産に登録された。

 

水の勢い、そして音も大迫力!

Gullfoss(グトルフォスの滝)

画像1: Gullfoss(グトルフォスの滝)

これ、なんだと思います? 答えは、滝が凍っている姿。

お次は、アイスランドで最も美しいことで有名な滝、『グトルフォス』へ!

「アイスランドの滝は、日本のそれとはまったく趣が異なります。ダイナミック、大地にむき出し! 雨や雪、氷河が、川や滝、地下水となってアイスランド独特の風景を作り出しています。アイスランド語では滝のことを “フォス” といい、グトルフォスは “黄金の滝” という意味なのだとか」

画像2: Gullfoss(グトルフォスの滝)

「轟音を立てて大地の割れ目に流れ落ちるグトルフォスに圧倒される紅。この時は写真に撮れなかったけど、この滝壺のそばには少女シグリットの像も」

20世紀初頭、この滝一帯を水力発電所にする計画が持ち上がります。この時にシグリットという名の少女が反対を訴え、滝壺に身を投じようとしたため、工事は中止に。その後、滝壺の横に彼女の銅像が建てられたのだそうです。

画像3: Gullfoss(グトルフォスの滝)

「雄大な大地が360°に広がるグトルフォス。この日は天気がよく、14時で早くも沈みかける夕日に染まった空が、それはそれは広すぎて、美しすぎて」

 

食堂で食べたシチューが絶品!

画像1: 食堂で食べたシチューが絶品!

この日はコペンハーゲンのホテルを午前4時半に出発し、アイスランドに正午に到着して、ホテルに荷物だけ置いてすぐにツアーに参加。

「この時まで何も食べていなかった私たちは、グトルフォスの駐車場に併設されている大食堂でさっそくお昼ごはん。大人はもちろんビールも。果てしなく広がる絶景を眺めながらのランチは最高!」

画像2: 食堂で食べたシチューが絶品!

注文したのはアイスランドシチュー。豚汁のような見た目で、最初は期待薄だったそうですが、食べてみたらこれが絶品!

「柔らかく香り豊かなラム肉、ジャガイモ、人参、セロリ、玉ねぎがたっぷり入ったゴロゴロシチューでした。こういう新しい食との出会いも、旅の醍醐味」

グトルフォスの滝
Gullfossi Bláskógabyggð 801 Selfoss
アイスランドの人々に最も愛されている滝で、ラング氷河から溶けた水がヴィータウ川となり幅70m、落差32mに渡って流れ落ちる。グトルフォス=黄金の滝とは、晴れた日は水煙に虹がかかり、黄金色に輝くことから。

 

アイスランドで最大の間欠泉

Geysir(ゲイシール間欠泉)

画像1: Geysir(ゲイシール間欠泉)

ツアーのラストは、アイスランドを代表する間欠泉『ゲイシール間欠泉』へ。間欠泉とは、地下の水が地熱によって熱せられ沸騰し、蒸気圧がかかって噴き上げられるもの、だそう。最も大きなグレート・ゲイシールでは、地上60mほどまで噴き上がるのだとか。

画像2: Geysir(ゲイシール間欠泉)

噴き上がるお湯の温度は80〜100℃と、ほぼ熱湯!

「大丈夫!?と心配になるほど間近で見られる間欠泉。日本なら絶対に許されない、海外だからこその体験ですよね。でも、こういうスリル好きです(笑)」

ゲイシール間欠泉は活動が鈍っているので、私たちは歩いてすぐのストロックル間欠泉(こちらは3〜4分に一度、30mほど噴き上げる)で、今か今かと待ち伏せ。噴き上げた蒸気を見た紅は『KAWS(カウズ)みたい』だって。我が子ながら、いうことがシャレてます(笑)」

画像3: Geysir(ゲイシール間欠泉)

「間欠泉から噴き出した熱湯が湯気を立てながら小川のように流れ、その上部に氷が張り、苔には小さなつららがぶら下がっている。蒸気のせいで辺りには常に靄がかかり、空には大きな雲がたなびく。水のありとあらゆる姿が目の前に広がる、とても神秘的な場所でした」

ゲイシール間欠泉
Haukadalsvegur, Geysir
アイスランドで最も有名な間欠泉。現在は活動が鈍っており、熱湯を噴き上げるのは一日1回程度。周囲一帯が間欠泉群のためあちこちで温泉が噴き出しており、いたるところにアイスブルーの泉や小川ができている。

 

これら3大観光名所を回れる
ツアーバスもあります

Golden Circle Tour(ゴールデンサークルツアー)

空港〜レイキャビック市内までのシャトルバスを運行するFlybusの「Golden Circle Tour」なら、アイスランドの大自然をスムーズに観光できる。10:00〜16:30、12:30〜18:30の2コース。

レイキャビック市内のバスセンター、HPから申し込み可能。0〜11歳は無料、12〜15歳は6300ISK(アイスランド・クローナ=約6800円)、16歳以上は12600ISK(約13500円)。

 

後編へとつづく……

Coverage:Yoshiko Kris-Webb Photos:Dan Bailey(TOKYODANDY) Text:Megumi Yamazaki Illustration:Ikumi Shigemori Composition:Urara Takahashi

 

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