エッセイストのしまおまほさんが、今を生きるバラエティに富んだ子どもたちに出会い、話を聞き、限られた時間で彼らの本音を引っ張り出す。コドモ連載の第19回が始まります~。

第2回
ちさちゃん(10歳)

画像: 第2回 ちさちゃん(10歳)

小学5年生のちさちゃんと待ち合わせたのは、お家から近いファミリーレストラン。夜7時を過ぎたころ、風邪気味でマスクをしたおかあさんと一緒に小走りでお店に現れました。

:お待たせしましたー。

まほ:いえいえ。

ちさ:こんばんは。

まほ:こんばんは。夜ご飯の時間だよね。お腹空いてるかな?

ちさ:えーうーん。

:お菓子食べちゃったからね。

ちさ:うん……。

まほ:何食べたの?

ちさ:ポップコーン。

まほ:しょっぱい系? 甘い系?

ちさ:塩味。

ちさちゃんはさっきまで習い事の合気道があって、一度家に帰った際についポップコーンを食べてしまったそうです。運ばれてきた割り箸の箸袋をモジモジ折りながら、ちょっと恥ずかしそうに話すちさちゃん。ヘアバンドには黄色いお花がついています。時々かきあげる肩の下まで伸びた真っ黒な髪の毛はツヤツヤ!

まほ:ちさちゃんて、弟いるんだって?

ちさ:うん。4歳。

まほ:6歳離れてるんだよね。

ちさ:そう。でもね、みきちゃんはお兄ちゃんが9歳年上。

わたしが子どもの頃にも、お兄ちゃんと10歳離れているエッちゃんという友達がいました。子どもの頃の年の差は3~4歳でも大きく感じるから、10歳なんて、そりゃあもう大人。不思議な感じがしました。

エッちゃんのお家に遊びに行って、お兄ちゃんがいるとなんだか得した気分になったなあ。「あ、どうも」くらいしか挨拶してくれないんだけど、小学校低学年のわたしにとって20歳くらいの男の人って一番遠い存在だったから。『光GENJIの内海くんと同じ年なんだよなあ』なんて思うと急にかっこよく見えたりして。

ちさちゃんの場合、弟だから、年頃になったら弟の友だちのアコガレの存在になったりするかも……!

 

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